友愛の家では、9月6日(日)に「避難所訓練」講座を行いました。
9名のかたが参加してくださいました。
近年毎年のように発生する豪雨災害。
そのとき障がいのあるかたはどう行動すればよいか、そして日頃からどのような備えが必要か、を皆で一緒に考えていきましょうという試みでした。
講座の内容として、市の防災ガイドブックなどの資料説明、障がいのあるかたが避難所においてどのような体験や配慮を受けたかについての紹介、避難するにあたってどのようなものを準備すべきか、防災クイズや非常食の試食、エコノミークラス症候群予防の体操などを行いました。
防災グッズの紹介も行いました。
障がいのあるかた自身の備えも大切です。
・電動車いすユーザーはバッテリーなどの電源確保をしてあるか。
・服薬をされているかたは最低2週間分のストックを備えているか、また自分の服薬内容を「おくすり手帳」などで医療関係者に伝えることができるか。
・環境に適応しづらくパニックを起こしてしまいがちなかたは、気持ちを落ち着けるための自分なりのグッズを持っているか。
・特定の食品しか食べられないかたは、食べ慣れている食料品を最低1週間分は確保できているか。
・耳の聞こえづらいかたは、情報取得手段や相手とのコミュニケーション方法を準備してあるか。
・目の見えづらいかたは、トイレや配給などの際に誘導してくれる人を確保できているか。
・紙オムツや携帯トイレなど、自分にあったトイレ用品は準備できているか。
など、考えておくべきことは多いです。
また、いざ避難するときにご近所さんの手を借りられるよう、地域の防災訓練に参加するなど日頃から「周囲に自分の存在をアピール」しておく必要性もあります。
被災時には、想像を絶する不便なことが数多く起こります。
ですが具体的に考えて少しでも行動してみることで、気持ちの備えができてくるかと思います。
「避難所にてどのような要望をすればよいか、具体的に知ることができてよかった。」
「おそらく一般の避難所へ避難することは難しいと思う。福祉避難所の開設情報を知る手段を知りたい。」
などのご意見をいただけました。
またこのような防災に関する講座を定期的に行えたらよいな、と考えております。